医薬情報研究所が管理するYJコードの説明・解説

医療用医薬品で薬価基準に収載される品目にはすべて，厚生労働省医政局経済課が発表する12桁のコードがついています。これらは一般的に“薬価基準収載医薬品コード（厚労省／厚生省コード）”と呼ばれています。

薬価基準収載医薬品コードは，官報での薬価基準の告示名称 1つに対して1つ設定されます。よって，統一名収載品目（官報告示がない品目）の場合は告示される一般名に対して1つ設定されており，実際の商品名が複数あっても薬価基準収載医薬品コードは1つとなります。

そこでコードで品目を管理するため，統一名収載品目の個々の商品にも別々のコードを設定したものがYJコードです。従って，薬価基準収載医薬品コードとYJコードが別コードになるのは統一名収載品目のみになります。以上のことを実際の製品を例にして説明してみます。

表中の緑文字が官報で告示される名称です。
商品名で告示されるロキフェン錠60mgやロキソニン錠60mg、ロキソプロフェンNa錠60mg「KN」「テバ」では薬価基準収載医薬品コードとYJコードは同一となります。

一方，商品名での告示がなく一般名で告示される商品（統一名収載品目：ロキソプロフェンナトリウム錠60mg「クニヒロ」）には薬価基準収載医薬品コードとは別のYJコードが設定されます。

このように，YJコードは薬価基準収載品目すべてに対してユニークなコードとして設定されています。

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