最近,ゆるめの登山がちょっとした趣味になりつつあります。
基本は日帰りですが,たまには泊まりがけで出かけることも。
泊まりとなると,お酒が弱いなりにビールの一杯ぐらいは飲みたくなるものですが
昨年,標高2600メートル地点で缶ビールを1本飲んだところ気分が悪くなり
トイレに立てこもったあげく寝込むという失態を犯したため,標高のある山ではアルコールを控えようと
心に誓ったものでした。
しかし先日,1400メートル地点でなら大丈夫だろうと懲りずにまた飲んでしまったところ
昨年とまったく同じ状態となり,立てこもりのあげく撃沈…。
いずれも静かに事が運んだので同行者以外の誰にも気付かれなかったとは思いますが,大いに反省しました。
普段のアルコール許容量はわきまえているつもりでしたが,どうも山での飲酒は禁忌らしい…。
実際,山の上でお酒を飲みすぎて辛い目に遭う人は多いらしく
長野県警による登山者対象講習でも注意喚起がなされていました。
標高が高いと気圧が低くなることは周知のとおりですが,そのため末梢血管が拡張し,
血液循環が促進されて酔いが回りやすいのだそうです。
一方で,体内の酸素は減るため代謝が悪くなり,アルコールの分解が遅れて
二日酔いになりやすいとも言われています。
ちなみに標高2400mの地点では,気圧の関係でいつもより2倍ほど酔いやすくなるそうなので
お酒に強い人でも普段の5~6割程度にとどめておくほうがよいようです。
ただでさえ負荷の高い運動をして脱水状態になっているわけですからお酒を飲むのに
良いコンディションであるわけがないのですよね…。
よい気分になるとつい調子に乗ってしまうほうですが,
やはりここは自制し,ご褒美は下山後にしておこうと再度心に誓いました。
ワシワシ歩いて,ぐびぐび飲んで,雑魚寝でも,大イビキをかいて眠れるような人に,
私もなりたかったところですが,これは来世に期待です。
(あ)