先日,市谷にある本と活字館に行ってきました。
こちらはもともと大日本印刷の市谷営業所であった建物を
「リアルファクトリー」として蘇らせた施設です。
『活版印刷は大日本印刷のすべての事業の原点であり,特に市谷工場では,長年にわたり,日本の書籍や雑誌を数多く製造していました。その市谷工場の象徴として「時計台」の愛称で親しまれてきた建物を,1926年(大正15年)竣工当時の姿に復元し,「市谷の杜 本と活字館」として生まれ変わりました。』
(市谷の杜 本と活字館HPより)
本と活字館では,文字のデザイン,活字の鋳造,
印刷,製本までのプロセスを展示しています。
印刷機が稼働する様子や,活版職人の作業風景なども展示されている施設です。
とても綺麗な扉を開けると,入口近くにドリンクスペースがあり
入館するとふわっとコーヒーの香りが漂ってきます。
職人が文字を拾う作業を疑似体験できたり
拾った活字をページにするための植字を行う作業台,
背幅や本の綴じ方,装丁をイメージできるシミュレーターなど
実際に手を触れて体験することができます。
一つひとつの展示をじっくり見ていると
あっという間に時間が過ぎていきます。
事前予約制ですが,製本体験や雑誌作り工場の
解説ツアーなども開催されています。
これだけの満足感があって入場料無料なので,
夏休みのお子さん連れでのお出かけにもいいかもしれませんね。
(い)