新緑の美しい季節です。
もう少し五月晴れを満喫したいところですが,
そろそろ関東でも梅雨の足音が聞こえきたような…。
さて八十八夜をすぎたこの時期には,毎年新茶が届くので、
コーヒー党の我が家でも朝は新茶生活になります。
八十八夜とは立春から数えて88日目の節目のこと(毎年5/2頃)で,
末広がりの「八」が2つも入っていることから縁起のよい日とされています。
ちょうどその頃にお茶の新芽の摘み取り時期が重なることから
新茶は「不老長寿」の縁起物といわれ重宝されてきました。
新茶には苦みや渋みのあるカテキンやカフェインが少ないかわりに
旨みや甘みの成分であるテアニンが多く含まれているのが特徴で,
飲んでみると甘みと香りが強くて,ほかの時期のお茶では味わえない
独特の美味しさがあるのがわかります。
ちなみに「朝茶に別れるな」とか「朝茶はその日の難逃れ」などなど
朝お茶を飲むことを推奨する諺もたくさんあり,
朝茶は昔から良い習慣とされているようです。
実際,テアニンにはリラックス効果や起床時の疲労感・眠気を軽減する作用のあることが
わかってきているそうで,縁起担ぎにも理由があるもんだなあと思いました。
さらに嬉しいことに,緑茶にはビタミンやミネラルが豊富に含まれており
抗酸化作用も期待できるそうで,まさに「不老長寿」にふさわしい飲み物といえそうです。
急須でお茶を淹れるのは少し面倒な時もありますが
お茶を飲んで季節を感じられるのも一興だなと思う今日この頃。
しばらく楽しみたいと思います。
(あ)