8月上旬に引いた風邪が治らず往生したという話。
発熱したのがお盆休み直前だったので,近所のクリニックは軒並み休診。
まあ,コロナでもそうでなくても寝ているしかないかと安静にしていたら
熱自体はすぐに下がったのですが
驚いたのは嗅覚障害が現れたことと,咳が恐ろしく長引いたことです。
新型コロナ感染症に罹ったことがある人に話を聞くと
味覚障害が現れていることが多いという印象でしたが,
私の場合,味覚はあり鼻も通っているのに「匂いが一切しない」という体験をしました。
大好きなコーヒーはただの苦いお湯に感じられますし,
試しにニンニクましまし料理を食べてみても匂いは全くわからず,
もちろん生活臭も感じません。
このまま治らなかったら困るなあと,積極的に生ゴミの臭いを嗅ぎにいったり
アロマオイルを嗅いでみたりするも無臭状態はしばらく続きました。
嗅覚障害は普通の風邪でも起こるそうですが,
新型コロナの特徴として味覚障害だけでなく嗅覚障害もしっかりと挙げられていますし,
あの突如とした嗅覚消失を思うとやはり新型コロナに感染していたのかなと思う今日この頃です。
ちなみに,新型コロナによる味覚障害・嗅覚障害を発症した人の60~80%は
2週間程度で自然に治るそうですので心配し過ぎることはないようですが,
長く続いたままにしていると治りにくくなってしまうそうなので,
2週間以上経っても「??」という人は,一度病院を受診されることをお勧めします。
私も発症からしばらく経ったところで病院へ。
処方された薬を飲むうちにありがたいことに嗅覚障害は改善しましたが,
今度は咳症状が酷くなり,咳止め薬の欠かせない日々が続きました。
薬がなくなったため再び病院に行ったところ
「いま,咳止め薬が絶望的に不足していて,出したい薬が出せない」とのことでガックリ…。
薬剤供給不足についてのニュースは見聞きしていましたが,
この夏は新型コロナやインフルエンザなどの感染症の急増と,薬の供給不足とが重なって
特に咳止め薬と去痰薬が不足しているそうです。
それでもなんとか別の薬を入手することができましたが,
地域によってはまったく手に入らない事態にもなっているそうで
薬剤安定供給の重要性をあらためて認識しました。
これから冬に向け,感染症のさらなる流行が予想されますので,すでに咳止め薬をお持ちの方は
大事にしておいたほうがよいかもしれません。
そんなこんなで最近ようやく調子が戻ってきましたが,
今回の風邪(?)はなんだか大変だったので,この秋冬は気を付けようと強く思いました。
(あ)