この夏は35度を超える猛暑日が続いていますが，不規則な動きをしている台風6号の影響か，
今週は曇りの日が多く，急な天気の変化でにわか雨や雷雨の可能性もあるようです。
これまでより少しでも気温が下がり，過ごしやすくなることを期待しています。
さて，毎年8月は新薬が薬価収載される月です。
今年はそれに加えて，先週2日の中央社会保険医療協議会（中医協）総会で了承された以下の2品目が，
本日告示され，明日薬価収載されることになります。
■シュンレンカ錠300mg（一般名：レナカパビルナトリウム）
■シュンレンカ皮下注463.5mg（一般名：レナカパビルナトリウム）
いずれも「多剤耐性HIV-1感染症」を効能又は効果としており，「シュンレンカ」の名称は
海外における商品名「Sunlenca」の表音から命名した
とされています。
また用法としては，最初に錠剤を投与，開始後15日目に注射剤の皮下投与（927mg）し，
以降は注射剤を6ヵ月に1回皮下投与します。
（以上，電子添文・インタビューフォームより）
また注射剤の規格単位は「1.5mL2瓶1組」となっています。
注射剤の電子添文によると，1.5mL中にレナカパビルナトリウム473.1mg（レナカパビルとして463.5mg）を
含むバイアルが2バイアルとシリンジ・バイアルアダプター等が添付される品目です。
このように複数のバイアル等を1品目として扱う品目（規格単位に「・・・1組」が含まれる品目）は，
薬価基準に収載されている品目の中でも少なく，例えば
【注射薬】
キンダリー透析剤2E
キンダリー透析剤3D 等
アロフィセル注（再生医療等製品）
【外用薬】
ベリプラストP コンビセット 組織接着用
ボルヒール組織接着用
などがあります。
内用薬では錠剤やカプセル剤が多く，珍しい規格単位は少ないですが，
特に注射薬では様々な規格単位が見受けられます。
今後も製剤の高度化・複雑化に伴い，これまでにない規格単位で薬価収載
される品目が登場するかもしれません。
（と）
