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5月病対策

2023年4月25日

新年度が始まり3週間,新生活が始まった方は少しずつ生活のリズムができてきた頃でしょうか。
さて来週から,そして早ければ今週末から長期連休に入る方も少なくないと思いますが,
連休に心を躍らせている中,ちょっと水を差すような内容です。

大手住宅メーカーの積水ハウスが国内の20~60歳代の男女540名を対象に
「5月病に関する調査」を実施していました
https://www.sekisuihouse.co.jp/company/research/20230420/)。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが「5月病」は医学的な病名ではなく,
5月の連休後に憂鬱になったり,何となく体調が悪いといった軽いうつ的な症状です。
なお,この調査ではゴールデンウィーク明けに「職場に行きたくない」「気力がない」など,
体調に変化が現れた人を「5月病」と定義しています。

調査結果によると,昨年5月病を経験したのは540名中189名(35.0%)
つまり3人に1人は5月病を経験していました。
年代別にみると,多い順に30歳代が45.0%,20歳代が43.3%,50歳代が31.7%と,
意外にも50歳代の3割以上が5月病を経験していました。
また勤続年数別でみると「3年以上5年未満」が61.0%,「10年以上15年未満」が41.9%,「1年未満」が37.5%でした。
5月病は若年者や新入社員に限ったものではないことがわかりましたが,
生活の変化の有無別でみると,変化がない人が29.0%であったのに対して,
変化があった人(「就職」「転職」など)は42.4%という結果でした。
生活環境の変化による影響は大きいようです。

5月病の予防法として,バランスの良い食事や質の良い睡眠,ゆっくり入浴することなどが挙げられます。
長期休暇ではついつい生活習慣が乱れがちになってしまいますが,このあたりはしっかり心掛けたいものです。
また友人や先輩に話や悩みを聞いてもらうことも良いそうです。

5月病は,50歳代の方の3割以上が,10~15年勤務している方の4割以上の方が経験しており,
決して若い人だけの症状ではありません。
年齢が高い方,勤続年数が長い方で「5月病かな?」と感じても,それは自分だけではなく
同じような境遇の人が少なくないと分かれば,気持ちにも少しばかり余裕も出てくるのではないでしょうか。

新緑がまばゆい季節の連休は,体も心もリフレッシュしたいと思います。

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