昨今ではいわゆる日本的な正月に浸れる状況というのもなくなってきた
感がありますが,1月の三連休を過ぎるくらいまではどうしてものんびり
過ごしてしまいますね(あくまで個人の感想です)。
さて,そうは言っても世の中動いている,新年気分を払拭し,2回目の
中間改定に向け医薬品まわりのおさらいをしておきましょう。
昨年12/21,23と
中医協総会が開催され,令和5年度薬価改定の骨子(案),
医療DXへの対応や個別改定項目について検討されました。
12/21中医協総会(第534回)議事次第
12/23中医協総会(第535回)議事次第
令和5年度薬価改定については,12/16に行われた3大臣合意を受けての
薬価専門部会,および21日の大臣折衝事項に基づき,国民負担軽減の観点
から,平均乖離率7.0%の
0.625倍(乖離率4.375%)を超える品目が対象と
なりました。
一方で,社会情勢からくる急激な原材料費の高騰,安定供給問題への対応
として不採算品再算定の臨時・特例的適用やイノベーションへの配慮の観点
から新薬創出等加算の臨時・特例的増額なども盛り込まれるようです。
議論の中では一般名処方加算や後発医薬品使用体制加算などの時限的な
上乗せ(2023年12月末まで)について,追加で答申まで進んだ事項も
あります。
大枠では令和3年度の適用ルールを踏襲,乖離率の倍率も同様であり,
令和3年度改定で対象となった全体の約7割の品目が想定されるでしょうか。
大臣折衝にある通り薬剤費として3100億円(国費722億円)の削減が
見込まれています。
全体のことなのでそれぞれの立場で受け取り方はあるようですが,
必要な人のもとへ必要な薬剤・医療サービスが届けられる基本線が
崩れないよう,弊社でも書籍・データ等を通じ正確な情報提供を
心掛けていきます。
(わ)