金属といっても,
鉄や亜鉛のように体に必要なものや
鉛や水銀のように,蓄積したらヤバいものまで
いろいろありますが,
リチウムは,良い方のやつです。
ミネラルウォーターにも入っています。
昔,穏やかな人々が暮らす地域の
井戸水を調べてみたら,
リチウムの含有量が異様に高かったため,
それが薬の開発のきっかけになったとのこと。
作用機序はよくわかっていませんが,
もともと細胞内に存在する金属なので,
なんらかの影響で神経細胞の興奮を和らげているのではないかと考えられます。
医療用としては,
躁うつ病の”躁”の方に使われます。
神経の高ぶりを平らにするイメージですかね。
最近では,
リチウム濃度が高い飲料水を飲む地域は,
そうでない地域と比べて
うつの発症率や自殺の件数が有意に低いそうです。
うちの水道水にも入れてほしい。
(さ)