昼と夜の寒暖差は大きいものの,冬物の衣類をクリーニングに出したり,
卒業式に向かうであろう袴姿の人を目にすることがあったりと,春を感じる今日この頃です。
またここ最近は,桜の開花情報やスギ・ヒノキの花粉飛散予報を見聞きすることが多くなりました。
関東では,いまスギ花粉とヒノキ花粉の飛散のピークを迎えています。
国民病ともいわれている花粉症は,くしゃみ・鼻水・鼻づまりをはじめ,目や喉のかゆみ,
頭痛などの症状がみられ,これらを原因に集中力・労働生産性にも影響してきます。
うららかな季節であるものの,花粉症の方にとっては辛い季節でもありますね。
さてこの時季,もう1つやっかいな飛散物と言えば,
はるばるゴビ砂漠などのユーラシア大陸内部の乾燥地域から偏西風にのってやってくる
黄砂(こうさ)です。
天気予報でも,花粉飛散情報とともに黄砂の飛来情報を伝えているものもありますね。
黄砂は,その名の通り黄色っぽい砂のような物質です。
ちなみに日本に黄砂が飛来する際には,砂漠の土壌・鉱物粒子に加えて,
人為的な活動に起因する粉塵や排気ガス,いわゆるPM2.5が含まれてくることがほとんどです。
私の場合,駐車中の車への付着で気づくことが多いのですが,
洗濯物への付着といった日常生活への影響も少なくないと思います。
さらに深刻なのが,身体,特に
呼吸器系疾患や循環器系疾患などに影響を与えることです。
実際,
黄砂に晒されることで
呼吸器系疾患の発症や悪化に至るケースも少なくないようなので,注意が必要です。
現在のところ,対策としては不要な外出を避けること,屋外での運動には注意すること,
マスクを着用することといったように極力,黄砂に触れないことが重要のようです。
新型コロナウイルス対策と重なる部分が多いです。
なお,黄砂の飛来情報については,環境省と気象庁が共同で提供している
「黄砂情報提供ホームページ」から確認することができます
(
https://www.data.jma.go.jp/gmd/env/kosateikyou/kosa.html)。
気になる方は,一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。
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