ロシアのウクライナ侵攻が開始されてから,もうすぐ3週間が経とうとしています。
混乱が長期化すると日本国内で既に他の要因で値上げが始まっている食品などの
生活関連用品や燃料費の高騰に追い打ちをかけることが予想されます。
製薬業界でも事業活動や医薬品の供給体制に影響を与えることが懸念されます。
今のところ輸入量の割合や代替生産などの観点から供給への影響は限定的との見方も
ありますが,一方で,原薬,原材料の調達を両国のほかヨーロッパ各国から行う場合,
ロシア・ウクライナ領空の閉鎖による飛行制限で輸送などの遅れやコスト高が発生する
可能性があります。
日本国内では後発品を中心に出荷調整が続いているところですので,ロシアの
ウクライナ侵攻の長期化が製薬業界への影響が最小限にとどまることを望みます。
もちろん一番大事なのは両国のできる限りの平和的解決ですが,しばらく
物価高やモノの流通が滞るのは避けられない情勢となりました。
今現在,4回目の停戦交渉中ということで早期解決に向けた動向を見守りたいと
思います。
今回の混乱で両国にとって失われるものが多いと思います。私たちは物価高の今,
生活の様々なところで”ロス”を少なくしていくことが大切ですね。
(お)