今日2月10日は，弊社発行
『新薬と臨牀』2月号の発行日です。
毎号，原著論文と複数の連載・企画記事を掲載しています。
2月号の連載
「指定難病最前線」では“
三頭酵素欠損症”について，
岐阜大学大学院医学系研究科 小児科学の笹井英雄先生にご執筆をいただいています。
この“三頭酵素欠損症”，なかなか聞き慣れない病名で，
初めて耳にするという方も少なくないかもしれません。
三頭酵素欠損症は，体にとって重要なエネルギーを産生する脂肪酸の酸化に必要な酵素が欠損する先天性の代謝異常症です。
病型により臨床症状に若干の違いはありますが，
けいれんや意識障害，呼吸障害などがみられ，死に至ることもあります。
発症する割合は84万～200万人に1人という非常にまれな疾患です。
昨年11月，約3年振りに厚生労働省より6つの疾患が新たに難病に指定され，
指定難病は現在338疾患となっています。
“三頭酵素欠損症”のように，これらの疾患は発症割合が非常に低いことから，
疾患に関する情報が少なく，患者さん，患者さん家族は大きな不安に駆られることと思います。
そういった不安が少しでも解消されるよう，
今後さらに希少疾病や難病に対する研究・治療法の開発が進み，
難病の患者さん，その家族の不安や負担が軽減されることを願っています。
話は戻りますが，
『新薬と臨牀』2月号では，このほか，
京都大学大学院医学研究科 皮膚科学の野村尚史先生，椛島健治先生に
“
生物学的製剤やJAK阻害薬を用いたアトピー性皮膚炎の全身療法”を，
東京都済生会中央病院の香月健志先生に“
糖尿病患者さんのシックデイ時の対処法”を，
東京慈恵会医科大学の山寺 亘先生には“
高齢者の不眠症診療”についてご執筆をいただいています。
また，
原著論文はオープンアクセスとなっていますので，
どなたでも弊社ホームページよりご覧いただくことができます。
興味のある方は，是非一度，弊社ホームページにお越しください！
（
https://www.iyaku.info/magazine/magazine_1.html）
（を）
