新年ももう2週目ですね。今週から本腰を入れて仕事に打ち込む方も多そうです。
そんな中,私はまだ朝ご飯などにお餅を食べています。
お正月気分が抜けきらないのもあるのですが,お正月中に買い足したお餅がおいしくて…。
たまたま立ち寄った和菓子店で購入した,餅つき職人さんが作ったものです。
買ったときはまだやわらかい状態で,軽く温めて食べてみましたがとてもおいしかったです!
古来より稲作信仰が現在でも受け継がれ,お餅は正月などのハレの日の行事には欠かせない
縁起物の食材となっています。
江戸時代などは,職人が臼や杵,せいろなどの道具持参で依頼者宅まで来る,
「引きずり餅」によりお餅を入手する方法もあったそうです。
この“出張餅つき屋さん”,家の前で数人がかりで威勢よく餅をついてくれるので,
見た目にも活気があり良い景気づけにもなったのだとか。
風物詩として,年末でにぎわう通りの店先に呼ばれる需要もあったようです。
↑は歌川国貞の「十二月之内 師走 餅つき」。
(画像はとらやHP「菓子資料室 虎屋文庫」の「
歌川国貞と師走の餅搗き」からお借りしました)
女性もかいがいしく餅をついているため「引きずり餅」ではなさそうですが,
中央付近で抱っこされている小さな子供も「餅花」を持たせてもらい興味津々な様子で,
にぎやかな様子が伝わってきますね。
祝い事に欠かせず,アレンジが効き,保存にも向くお餅は個人的にも大好きですが,
その粘着力・付着力,噛み切りにくさにより窒息事故が絶えないのも事実。
厚生労働省が運営するe-ヘルスネットによると,
窒息事故頻度は「餅」が最も多いのだそうです。
(上の図を見ると,餅についでミニカップゼリー,特にこんにゃくゼリーも要注意ですね)
餅による窒息事故の43%が1月に発生し,特に正月三が日が多いとのこと。
お餅ライフはひとまず終わった方も,食べ物の事故には注意したいものですね。
(す)