2021年も残すところ，あと8日となりました。
一時，新型コロナウイルス感染症が落ち着いてきた気配も見られましたが，
新たな変異株の出現や，国内では3回目のワクチン接種が始まるなど，
昨年に引き続き，今年も世界は新型コロナウイルス感染症を中心に回っていた気がします
（弊社ブログでも何度も新型コロナウイルスの話題が出ていました）。
さて，現在も複数の企業が新型コロナウイルスワクチンの開発を進めていますが，
先日，
武田薬品工業が米国Novavax社の
新たな新型コロナウイルスワクチンの製造販売承認申請を行いました。
武田薬品工業が提出した申請資料のなかには，海外の臨床試験結果とともに，
日本国内で実施された臨床試験の中間解析の結果も含まれています。
海外の臨床試験は英国と米国，メキシコで実施され，それぞれ90％前後の有効性がみられたとのことです。
国内で行われた臨床試験でも日本人（成人）にワクチンを21日間隔で2回投与した結果，
SARS-CoV-2に対する強い免疫反応が誘導されることが確認されたそうです。
また重篤な有害事象は認められず，忍容性も良好だったとのことです。
日本人を対象に行った臨床試験ということで親しみを感じます。
ちなみに今週月曜日，Novavax社はこのワクチンの欧州での承認を取得していますので，
今後，国内でもワクチンの選択肢が増えることを期待しています
（武田薬品工業は承認を取得した後，2022年初めの製造を目指しているとのことです）。
ここ数日，国内ではオミクロン株の感染者が連日確認されている一方で，
「ワクチン接種証明書」が12月20日からデジタル化，スマートフォン上で発行され
（
https://www.mhlw.go.jp/content/000862175.pdf），
接種証明書を提示することでサービスが受けられる飲食店もあるそうです。
時節柄つい気が緩みがちですが，こういったサービスを上手に利用しながらも，
しっかりと感染予防対策をして，新年を迎えたいと思います。
（を）
