やぶ医者大賞
こんなユニークな名前の賞があります。
先々月に,第8回の受賞者が決定しました。
やぶ医者大賞って!?
この賞は,僻地医療活動を行う全国の若手の医師を対象にし,
僻地における医師の確保と地域医療の発展に寄与することを目的にしています。
やぶ医者の語源は「養父の名医」であるという説があります。
江戸時代初期に活躍した理想的な名医は但馬国養父にひっそりと住み,
死にそうな病人を生き返らせるほどの腕で,その地域の医療に貢献されました。
人々は尊敬の念をこめて,名医である養父に住む医者のことを「やぶ医者」と呼んだそう。
それにちなみ,
兵庫県養父市が名医の郷として
「やぶ医者大賞」を実施しています。
今回受賞された先生方は,こちらで詳しく紹介されています。
「第8回やぶ医者大賞」受賞者
しかし,なぜ,やぶ医者は別の意味で広がったのでしょう??
*藪(やぶ)医者:適切な診療能力や治療能力を持たない医師や歯科医師を指す俗称・蔑称(Wikipediaより)
養父の名医の弟子と言えば,病人もその家人も大いに信頼し,薬の力も効果が大きく,
「養父医者」は名医のブランドでした。
しかしこのブランドを悪用する者が現れ,大した腕もないのに「自分は養父医者の弟子だ」と
口先だけの医者が続出し,「養父医者」の名声は地に落ち,いつしか「薮」の字があてられ
ヘタな医者を意味するようになったのではないか,とのこと。
そんなところは,今も昔も変わらないのでしょうか😓
(は)