医薬情報研究所社員によるコラム&ブログ

先週7/23，東京オリンピックが始まりました。
予選は7/21から始まっていますが，いずれにしても緊急事態宣言下の特殊環境の
オリンピック。このブログを執筆時点でも都市部は無観客とされたなか，一転切
り替えてやはり途中からでも有観客とすべきといった声も挙がっているようです。

有観客でも無観客でも，このまま大きな事故なく閉会式を迎えてほしいものです。

（※画像は東京都広報ページから。最新のスケジュールはこちらも参照ください）


自国開催の今回，時差を耐え眠い目を擦りながら，といったことは
ないですが，梅雨明け後は連日の猛暑です。
無理をせず，涼しい環境で水分補給をしながら観戦しましょう。


そんな中，オリンピックに先立ってコロナ関連も動きがありました。

抗体カクテル療法「ロナプリーブ点滴静注セット」、新型コロナウイルス感染症
（COVID-19）に対し、世界で初めて製造販売承認を取得（中外製薬プレスリリース）

同剤は，カシリビマブ（遺伝子組換え），イムデビマブ（遺伝子組換え）を含む
抗SARS-CoV-2モノクローナル抗体で，COVID-19重症化リスク因子を持つ外来
患者の入院・死亡リスクを低下させるとともに，重症化の抑制と症状消失までの
期間短縮が臨床試験で示され，また非臨床ながら，デルタ株をはじめとする複数
の変異株に効果があることが確認されたとのこと。
初の軽度から中等度のCOVID-19治療薬として期待されます。

堅実に治療の手立てを整えつつ，国際イベントを大過なく進める。
…なんだかミラクルな世界です。

お茶の間からオリンピックでのミラクルなメダル獲得を見届けつつ，
平穏な日常が戻って来ることを心待ちにしています。

（わ）