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ウイルスががんを治療

2021年6月15日

最近は天気がよく,夏のように熱い日が続いていましたが,
昨日ようやく関東甲信地方が梅雨入りしたようです。
これから本格的にじめじめとした日が続くかと思うと,
早くも梅雨明けが待ち遠しくなってしまいます。

そんな中,先週末の11日に第一三共は,
がん治療用ウイルス製品「デリタクト注」(一般名:テセルパツレブ)について,
悪性神経膠腫の治療を目的とした再生医療等製品として国内で条件及び期限付承認に該当する
製造販売承認を取得したと発表しました。

デリタクト注」は国内初の腫瘍溶解性ウイルスで,脳腫瘍に対しては世界初のウイルス療法製品です。
遺伝子組換え技術により,がん細胞でのみ増殖するよう設計された人為的三重変異を有する
増殖型遺伝子組換え単純ヘルペスウイルス1型(第3世代がん治療用単純ヘルペスウイルス1型)で,
がん細胞に同ウイルスを感染させると,ウイルスが増殖するとともにがん細胞を破壊・死滅させ,
抗腫瘍免疫も誘導するとされています。

新型コロナウイルスが猛威を振るっていることもあり,やはりウイルスと聞くと
あまりいいイメージがなかったところで,遺伝子が組換えられているとはいえ,
がんを治療する新たなウイルスが登場したことには非常に驚きました。
今回,国内では初めての承認となりましたが,今後さらにウイルス療法製品が増え,
対象となる疾患が増えていくことが期待されます。


最後に少し脱線しますが,今日6月15日は「天赦日」と「一粒万倍日」が重なる日であり,
最強開運日」と呼ばれています。

天赦日」は一年ある暦のなかでも非常に巡りの高い日で,古くから
「この日に始めることは全てにおいてうまくいく」とされてきました。

一粒万倍日」は「一粒のモミが稲穂に成長し,万倍に実る」ことが由来で,
古来より受け継がれてきた吉日です。

これらのことから,この吉日同士が重なるラッキーデーにこそ逃さず「事始め
(特に金運を意識したアクションがいいそうですよ)をしておくことが良い,とされています。
せっかくですので,皆さんも何かを始めてみてはいかがでしょうか。


(と)
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