まだ5月半ばというのに,早くも日本各地で梅雨入りとなり
関東も宣言こそありませんがぐずついた天気が続いています。
今年は近畿・四国地方で統計史上最も早い,また九州・中国・東海地方では
統計史上2番目に早い梅雨入りとなりました。
梅雨入りが早いということは梅雨明けも早いのかと思いきや,そうでもないらしく
平年どおりかそれ以上になるかもしれないとのこと。
関東・甲信地方の梅雨明けは平年7月21日頃だそうですが,
最近は梅雨が長い傾向にあるということなので,2カ月以上はぐずついた天気になることを
覚悟しておく必要がありそうです。
高温多湿…たまりませんね。
さてこれからの大雨シーズンを前に,本日5月20日付で改正災害対策基本法が施行されました。
これにより水害や土砂災害の恐れが高まった時に出される避難情報の表示が一部変わります。
http://www.bousai.go.jp/oukyu/hinanjouhou/r3_hinanjouhou_guideline/pdf/poster.pdf
従来との大きな違いは,自治体から出される避難情報の『避難勧告』という文言が廃止され,
『避難指示』に一本化されることです。
危険性をより明確にして分かりやすく伝えることで,逃げ遅れを少なくすることが
目的ということですね。
また,災害発生の切迫度に応じて5段階で示される警戒レベルについては,レベル3が「高齢者等避難」、
レベル4が「避難指示」,レベル5が「緊急安全確保」という表示になりました。
今後は,これまで「避難勧告」が出されていた「警戒レベル4」のタイミングで「避難指示」が出されます。
ちなみにレベル5というのは必ず出されるものではなく、
また出されたときには「すでに災害が発生,または発生している可能性が極めて高い」状況にあるという意味
だそうですので注意が必要です。
安全な避難はできない状況だけれども,次善の策として建物の2階以上に移動するなど
「せめて命を守る最善の行動を!」という,かなり深刻な状況を想定しているそうですので、
レベル3~4の段階で,避難行動をとることが大変重要となります。
九州では梅雨入り早々大雨が続いており,災害発生が懸念されていますが
災害大国といわれる日本,いつどこで災害が起きてもおかしくありません。
いまいちど,避難場所の確認や正確な情報を得るための手段の確保など,
備えを万全にしておきたいものです。
(あ)