新年おめでとうございます。
100年に一度と言われるパンデミック下,
みなさまどのようなお正月を過ごされましたでしょうか。
まだまだ先行きの見えない2021年ですが,
今年,弊社は創立40周年を,
弊社発行の月刊誌『新薬と臨牀』は創刊70周年を迎えます。
これもひとえに皆様のご高配の賜物と,社員一同,心より御礼申し上げます。
会社が40周年なのに『新薬と臨牀』が70周年,
数字が逆じゃないの?と思われた方がいらっしゃるかもしれません。
そもそも『新薬と臨牀』は昭和27年に「新薬と臨牀社」という会社で創刊され,
創刊された方がご高齢となり,会社を閉じるにあたって
弊社が版権を譲り受けたと聞いています。
ですので,『新薬と臨牀』は会社よりもはるかに先輩なのですね。
創刊時は創刊された男性が一人で業務をこなしていたらしく,
今は三人でとりまわしていることを思うとその苦労がしのばれます。
ただ,メールはおろかFAXもない時代のことですから,
今よりもゆったりとしたペースで仕事が進んでいたのかもしれません。
伝え聞いた話によれば,
創刊者は届いた原稿をまず音読して録音し,
自分の朗読を聞きながら校正していたのだとか。
ありえないような気がしますが,よほど医療・医薬品や化学に精通した方だったのでしょう。
創刊号を見ると右開きで文字は縦組み,論文だけでなく
全国各地の方言で「斜視」を何と言うかということについて調べたエッセイがあったり,
手書き文字による味わい深い広告があったり。
症例報告の顔写真にアイマスクがかかっていないなど,
ちょっとぎょっとさせられるページもありますが,
結核やチフスに関する記事が多いことを含め,それも“時代”ですね。
さて,話は変わりますが,先日会社に届いた某フリーペーパーの
「12星座別2021年の恋と仕事」という占いを見ていましたら,
「運命的な出会いをする星座トップ3」と「仕事の才能が開花する星座トップ3」,
どちらにも我が『新薬と臨牀』編集部の3人がランクインしておりました。
今年の『新薬と臨牀』に乞うご期待です!
(梅)