10月も半ばに入り,朝晩はひんやりするものの,日中は過ごしやすい今日この頃です。
今日10月13日は,江戸時代の外科医
華岡青洲が
世界初の全身麻酔による手術を行った日だそうです。
この麻酔薬の開発にあたっては,青洲の母と妻がそれぞれ実験台をかってでたという逸話は有名ですね
(残念ながら,母は亡くなり,妻は両目を失明してしまったそうです)。
母と妻が実験台となった後,青洲は自分の身体を使って麻酔の効果を確認し,
長い年月を経て
麻酔薬「
通仙散(つうせんさん)」を作ることに成功しました。
さて,青洲が最初に全身麻酔を使った手術は,乳がんに対するものでした。
いざ通仙散を投与すると患者は深い眠りにつき,施術を開始。
手術はスムーズに進み,無事に腫瘍を摘出,術後の副作用もなく,
世界初の全身麻酔による手術は無事に成功したそうです。
奇しくも,10月は
ピンクリボン月間(
乳がん検診月間)です。
現在,国内では
年間9万人以上が乳がんと診断されています。
乳がんは,女性が罹患するがんの中では最も多く,
特に40歳代後半〜60歳代後半の罹患率が高い傾向にあります。
なお,“乳がんは女性の病気”と思っている方もいるかもしれませんが,
実は男性でも乳がんに罹患することがあり,
年間約650人の男性が乳がんの診断を受けているそうです
(
https://ganjoho.jp/public/cancer/breast/index.html)。
乳がん検診の大切さを伝えるピンクリボンフェスティバルは,
新型コロナウイルス感染防止のため,残念ながら一部の催しの中止が決定しているようです。
また,今年は健康診断が延期されたり,健康診断の受診者が制限されたりと,
様々なところで影響が出ています。
これから冬にかけて,さらにインフルエンザウイルス感染にも注意が必要となってきます。
こういうご時世こそ,乳がんにかかわらず,あらためて自分の身体を見つめ直し,
自身の健康に留意する良い機会かもしれません。
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