年を取ると何かと気になるカルシウムですが,
骨はカルシウムだけでできているわけではありません。
骨の組織は,骨細胞を中心とする細胞と,
これらを囲む細胞間質(骨基質)からできています。
骨基質は,コラーゲンを中心とした繊維と
カルシウムのヒドロキシアパタイトからできていて,
これがとても固い。
若者の骨は,コラーゲン線維が豊富なので,
弾力性がありますが,
老人はコラーゲン線維が少ないので,
弾力性がありません。
若者の骨は生木が裂けるように
めきめきっと折れますが,
老人の骨は枯れ木のようにポッキリ折れます。
コラーゲン,大切ですね。
年を取ると,お肌がなんだとかいうよりも,
コラーゲンは骨にほしいものです。
コラーゲンを作るには,鉄とビタミンCが必要です。
骨折患者にビタミンCを投与すると,
治りが早いとのことです。
カルシウムも大事ですが,
鉄とビタミンCも大事。
あと,カルシウムのブラザーミネラル
であるマグネシウムも大事。
あと,過剰摂取になりがちで
カルシウムの吸収を邪魔するリンを控えましょう。
(さ)