(画像は
陽進堂のHPからお借りしました)
こちらは経口投与後に時間を置いて複数回血糖値を測り,血糖値の推移をみるもので,
もし数値がうまく下がっていない場合は,糖尿病の診断の一つの指標になります。
成分は,負荷をかけて耐糖能を検査するための「デンプン部分加水分解物」,つまり糖そのものです。
添付文書の「性状」の項目では
「本剤は二酸化炭素を含んだ無色~微黄色澄明のやや粘稠性の液で,
レモンようのにおいがあり,甘味及び酸味を有している。」
となっており,実はずっと気になっていました。
医療機関では,患者さんに対する検査の説明の中で,
「サイダーのような飲み物」
「炭酸入りの甘い水」
などと表現しているようですし,もしかして市販のジュースとは違ったおいしさがあるのでは?と思ったり。
飲んだ感想は,「甘い!」でした。市販のサイダーよりも,瓶入りラムネよりも甘かったように思います。
確かに柑橘っぽい味付けが少しあり,炭酸も効いていたものの,清涼感よりも甘みが強く印象に残りました。
私が飲んだのは150mL瓶だったのですが,そんなに量が多くないのでなんとか飲みきれたというありさま。
しかし,インタビューフォームの「開発の経緯」を見ると,
従来使われていたブドウ糖より甘さを抑えるためにデンプン部分加水分解物を使用し,
香料も添加して,誰でも服用しやすくしたとの記載があります。
以前あった製剤はもっと甘く,飲みづらいものだったのですね…。
ところで,炭酸入り飲料というと,若者を中心に絶大な人気があるものの,やや不健康なイメージがありますが,
前回のブログで紹介した「トクホ」,特定保健用食品の指定のあるものもあるようで。
アサヒ飲料の「三ツ矢サイダーW」は血中中性脂肪の上昇/血糖値の上昇をおだやかにするそうですし,
伊藤園の「スタイリー」各種も血中中性脂肪を減らすのを助けてくれるそうです。
また,トクホのお茶で知名度のある,花王の「ヘルシア」にも炭酸飲料のラインナップが。
炭酸飲料といっても,最近は甘くておいしいだけでなく,ヘルシーなものもあるのですね。
健康が気になる年代の私でも,安心してゴクゴク飲めそうな炭酸飲料が増えて喜ばしい限りです。
その結果,糖尿病が疑われる事態に陥らず,二度目の「トレーランG液」を飲む機会も訪れないといいのですが…。
(す)