体は疲れているのにまったく眠れない。
なんてことよくありますよね。
私も年齢的に生活が乱れるとすぐ陥ります。
しかし睡眠薬を飲むほどではないし抵抗がある。
良い機会だから生活を見直してみようかと。
体内時計に深く関わるのはメラトニンという松果体から分泌されるホルモンです。
メラトニンは朝,光を浴びてから16時間後くらいに分泌が開始され,
ピークは午前1時ごろ。
なので,午前1時まで眠れないとそのまま眠れない夜になる可能性が高くなります。
日中,しっかり活動するのも大事です。
そして寝る前数時間はテレビやスマホの画面は見ないのも大事。
朝6時にカーテンを開けて,夜8時頃から分泌開始→10時くらいに寝る,
くらいが理想ですね。
海外ではメラトニンはサプリとして気軽に手に入りますが,
日本では個人輸入するしかありません。
手っ取り早くサプリを使うというものアリですね。
医療用で近いのは,ロゼレム。
メラトニン受容体に作用する睡眠導入剤です。
他の医薬品の多くは,GABAA受容体という受容体に作用するベンゾジアゼピン系や非ベンゾジアゼピン系。
メラトニンが体内時計で夜と認識されることで眠くなる自然な眠りに近い一方,
BABAA受容体系は神経細胞を抑制して眠るので,
疲れて眠るような感じです。
夜更かしして朝方「もう無理」,とパタッと寝てしまうあれですね。
しかしこのメラトニン,年齢と共に分泌量は年々減少し,
60歳以上ではほとんど分泌されていないと言われています。
高齢者は体内時計で眠るというより,毎日疲れて眠っているのですね。
それにしても,年を重ねると体というのは
本当にやる気なしですね。
(さ)