緊急事態宣言解除を経て,“新しい生活様式”が提言される中,
コロナ,あるいは生活密着型(?)の話題が多いところですが,
医薬品の定期収載は規定の通りに行われています。
先週6/18に告示された後発収載は416件と,近年にない品目数でした。
一番後発品の数が多かったメマンチン塩酸塩(先発品:メマリー)
のほか,新規成分の後発収載も多く,これは既に報道等である通りです。
弊社でも,後発収載に的を絞り,AG(オーソライズドジェネリック)や
BS(バイオシミラー)のトピックスを収めた「ジェネリック医薬品リスト」
を鋭意制作中ですのでご期待ください。
さて,その「ジェネリック医薬品リスト」,近年の後発品の
名前の“顔”となる屋号を集めた屋号等一覧というコーナーがあります。
編集するなか,この屋号の出入りを見てみたのでちょっと
ピックアップしてみましょう。
6月収載であらたに登場した屋号(ジェネリック医薬品リスト対象)
「アルコン」 → 日本アルコン(株)製品
「FF」 → 武田テバファーマ(株)製品
「GE」 → GEヘルスケアファーマ(株)製品
「St」 → 佐藤薬品工業(株)製品
昨年版に登場し,掲載が無くなる予定の屋号(同)
「ウジ」 → 共和薬品工業(株)製品(旧:宇治製薬(株)製品)
「コトブキ」 → 寿製薬(株)製品
「バイエル」 → バイエル薬品(株)製品
「マヤ」 → 摩耶堂製薬(株)製品
「ミナト」 → ミナト製薬(株)製品
「KT」 → 寿製薬(株)製品
いずれも社名の略称が多いところ…新規の「FF」の由来は分かりませんでした。
(追記:FF→富士フイルムメディカル(株)取扱いの造影剤…のようです)
また,掲載が無くなる屋号を見ていると,例えば寿製薬「コトブキ」「KT」と
2つあがっていますが,現在の収載品に多くある「KTB」に一本化していくのか?
といった想像を掻き立てられます(あくまで想像です)。
屋号だけを見ても,会社としての大きな転換・選択が垣間見られる部分もあり,
品目選定だけでない,ジェネリック医薬品リストの“別の読み方”も
あるのかな(マニアック過ぎるかもしれませんが…),というご紹介でした。
(わ)