先日,新宿の映画館でドキュメンタリー映画
『がんになる前に知っておくこと』を見ました。
義理の妹さんをがんで亡くしたのを機に,
自分が「がんについて何も知らない」ことに気がついたという
映像ディレクター上原拓治さんがプロデュースし,
ドキュメンタリー映画の分野で活躍されている三宅 流さんが
撮影・監督を務めた作品です。
自身も検診で「がんの疑いあり」とされた経験を持つ女優鳴神綾香さんが,
がん治療に携わる医師・看護師をはじめ,
がん患者さん・ご家族を支援する施設・病院窓口のスタッフや,
ピアサポーターとして活動するがん経験者など15人を訪ね,
がんについてのさまざまな質問を投げかけていきます。
「がんにならないようにするにはどうしたらいいですか?」
「副作用ってやっぱり大変ですか?」
・・・等々,鳴神さん自身ががんのエキスパートではなく,
また「プロの聞き手」でもないこともあって,
自分も一緒に話を聴きに行っているような感覚で
がんについて“いろは”からわかる映画です。
「自分は身内にがんの人がいないから大丈夫」
と思っているあなた。
「二人に一人がなるっていっても自分はならないと思う」
という根拠のない自信に溢れているあなた。
「がんになってから調べればいいんじゃないかなー」
とのんびりかまえているあなた。
そんなあなたにこそオススメしたい映画です。
あなたはがんにならなくても,
あなたのそばにいる人ががんになるかもしれません。
そんなとき,「がんばって!」「必ず治るよ!」「○○が効くらしいよ!」
なんて言ってその人を傷つけたり混乱させたりすることのないように。
あるいは何を言ったらいいかわからず,
ただその人の前から立ち去る・・・なんてことのないように。
がんについて,今よりもちょっと知っておくということ,考えておくことは,
決して悪いことではありません。
一言で「がん」といっても千差万別です。
また,弊社のHPにいらっしゃる方の多くは
がんについてよくご存じの方かもしれません。
でも,自分や近しい人ががんになり,
治療への取り組み方を決めなくてはならなくなったとき,
この映画で得た知識は大いに役立つと思います。
東京・埼玉では残念ながら明日3月1日で上映は終わるようですが,
愛知,大阪,京都,広島などでは4月から上映が始まるとのこと。
お近くの方はぜひ映画館に足を運んでみてくださいね(上映館は
HPでご確認を)。
パンフレットの充実ぶりがスゴイので
(映画に収められなかった部分も含め15人のインタビューが全て掲載されていて,
あらーこれも映画に入れてほしかったわ~というエピソードが満載)
こちらもオススメです!
(梅)