今年は昨年に続きインフルエンザ罹患者が多く,1月21日~1月27日
(2019年第4週)の推定患者数は
約228万人にのぼり,過去10シーズンの
最大数を上回りました。そこで資料を通して現状をみてみると,
インフルエンザに関する報道発表資料:厚生労働省
厚生労働省は,毎年9月から翌年5月末までを目途に,毎週1回
原則として金曜日に「
インフルエンザの発生状況について」と
題した報道資料を発表しています。
都道府県ごとの定点当たり報告数や,その推移が収録され,流行
開始の目安である1.00を上回った時点で,インフルエンザの
「
流行シーズン」入りが発表されます。桜の開花宣言同様に
発表のルールがあるようです。
※定点当たりの報告数:定点医療機関の1機関当たりの平均報告数
先週金曜の2月15日に2019年第6週(2/4~2/10)分の発生状況が
発表されました。それによると,今年は定点当たりの報告数が4週
(1/21~1/27)の
57.09をピークに減少傾向にあり,今回の発表では
26.28とピーク時の半分以下に。それに伴って休校,学年・学級閉鎖
などの数も同様に半減しています。
例年はピークを過ぎてからの罹患者の増加は少ないようですので,
このまま終息してほしいものです。
と,インフルエンザは落ち着いてきたところですが,今度は「
はしか」
の
集団感染が院内,商業施設などから報告されています。これには,
厚生労働省をはじめ国立感染症研究所,各自治体などからも
注意喚起
されています。
「はしか」は麻疹ウイルスによって引き起こされる感染症であり,
空気感染(飛沫核感染),飛沫感染,接触感染と様々な感染経路を示し,
その感染力は極めて強く,免疫力の落ちた状態では合併症などによる
重症化のケースもあることから注意が必要です。
マスク等の対策のほか,これまでの行動範囲や今後訪れる予定のある
地域の状況について調べて,予防と,もし発症した時の対策を考えて
おくことも必要ですね。
「インフルエンザ」も「はしか」も免疫力を落とさないよう,体調管理を
万全にして過ごしたいものです。
(お)