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20年ぶりの再会

2019年1月17日

今年は新年早々,20年ぶりの再会を果たしました。
相手は懐かしい学生時代の友人,ではなく,かつての同僚,でもなく・・・
「帯状疱疹」です。

帯状疱疹は,かつて水疱瘡に感染した人が発症するもののようですが,
私は水疱瘡にかかったことがありません。
医師に
「水疱瘡にかかってないんですが」と伝えたところ,
「知らない間にかかっていたんでしょうね」とあっさり返されました。
そんなことってあるんでしょうか・・・

ただ,私の両親はかねがね,私がどうやって大きくなったのか
「記憶にない」
と言っていましたので,
(手がかからなかった,というわけではなく,
私が2~3歳の頃、母が目を離した隙に母の裁縫箱を私が窓から投げ捨てていた,
というようなことは覚えている)
私は「水疱瘡にかかっていない」,
と両親から聞かされていましたが,
単に両親の記憶から抜け落ちていただけなのかもしれません。
それもどうかと思いますが。

それはともかく,今回の帯状疱疹では,皮膚がザワザワするような,
あのなんとも表現しようのない独特の違和感はあったものの,
皮膚の痛みはそれほどではなく,水痘もわずかで済みました。

皮膚の症状よりも悩まされたのは腹痛と腰痛です。
最初はとにかく腰が痛くて,
元日に慣れない正座や横座りを長時間していたせいに違いないと思い,
せっせと歩いたり,インドメタシンを塗ったりしていたのです。
やがて腹痛が起き,腰痛よりもひどくなったので,
もしや婦人科系の疾患では?
と診察を開始したばかりの婦人科を受診したものの,
これといった所見はないと言われ,
その日の夜になってようやく皮膚がザワザワし始めて,
ああ,これは帯状疱疹かも,と気がついたのでした。

医師によれば,最初に整形外科や内科を受診してから
皮膚科に来る人が多いんですよ,
とのこと。
皮膚の“ビリビリ・ザワザワ”よりも先に
「痛み」や「違和感」を感じることが多く,
水疱ができはじめるのは発症から一週間程度経った頃,
とされていますので(私も腰痛発症からちょうど一週間でできました),
最初にまず整形外科や内科を受診する人が多いというはよくわかります。
ただ,痛みは明らかに表面的なものではなく,奥から感じる痛みで,
そのような痛みが帯状疱疹によっても起こることがあるということは
今回初めて知りました。

抗ウイルス薬や痛み止めなどを処方されましたが,
腹部の痛みが治まったのは薬を飲み始めて6日が経った頃。
それまでは毎晩夜中に目が覚めるほどで,
帯状疱疹でここまでお腹が痛くなるのはおかしいのではないかと,
さらに消化器内科を受診したほどでした。

結局,消化器内科でも異常は何もありませんでしたが,
帯状疱疹は免疫力が低下した時に発症しやすく,
その要因に悪性腫瘍が合併している場合もあるそうです。
皮膚以外の痛みがある場合は,ちゃんと検査をした方がいいかもしれません。
ちなみに発症による免疫力が保たれるのは5~10年程度とのこと。
以降は再発の可能性もあるので
気になる方は水痘ワクチンを,とのことでした。

(梅)
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