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秋の味覚,でも食べ過ぎにはご注意を。

2018年10月23日

東京では朝晩はめっきり涼しくなり,すっかり秋めいてきました。

食材では,サンマや秋鮭,栗や(あまり縁がないですが)松茸…
植物では,コスモスや彼岸花…といったもので秋を感じる方も多いと思います。
私がもっとも秋を感じるのは,あの独特な,そして決してよいにおいではない,
ギンナンの臭いを嗅いだときです。

今年はまだ,ギンナン拾いをしている人を見かけていませんが,
近所のイチョウ並木には,すでにギンナンが落ち始めています。
さすがは「東京都の木」というだけあって,家の近所,通勤途中など,
あちらこちらで嗅覚を刺激します。

秋の味覚,ギンナン。
私が子どもの頃は,祖父がストーブの上にアルミホイルを敷き,
その上にギンナンをのせて爆ぜるのを待っていましたが,
あれから数十年,今では我が家にストーブがないということもあり,
封筒の中に銀杏を入れ,電子レンジで加熱して手軽に食べています。
栄養価も高く,お酒のおともにもピッタリです。

しかし,すでにご存知の方も多いと思いますが,ギンナンを食べ過ぎると,
嘔吐けいれん呼吸困難などの症状が現れることがあります。
いわゆる“ギンナン中毒”です。
原因はギンナンに含まれている4-O-メチルピリドキシンという物質が
ビタミンB6の働きを阻害するため。つまりビタミンB6欠乏状態です。
体格によるものか,解毒能力によるものか,
特に子どもでは大人に比べ“ギンナン中毒”になる割合が高いので注意が必要です。

『大人でも,ギンナンの食べ過ぎは“要注意”!!』分かってはいても,お酒を飲みながらですと,
ついついピーナッツや枝豆のような感覚で食べてしまいそうな,私。
ギンナンの食べ過ぎの危険性をしっかりと肝に銘じて,
今年も秋の味覚をじっくり,楽しみたいと思います。

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