がんは,1981年から
日本の死因の第1位であり,2015年には
年間約37万人が
亡くなっており,人口の高齢化に伴い死亡者数の増加が見込まれています。
日本人のがん死亡率は,国際的にみても高い水準(特に男性)にあります。
「諸外国と日本の死亡率」(出典:日本製薬工業協会DATA BOOK 2018)
国民の2人に1人が罹患し,3人に1人が亡くなっている状況にあり,その減少の
ためには,早期発見・早期治療が重要であることから,がん対策基本法
(2006年法律第98号)第13条において,「国及び地方公共団体は,…がん検診の
受診率の向上に資するよう,がん検診に関する普及啓発その他の必要な施策を
講ずるものとする。」と定められています。
日本のがん検診の受診率の現状は,いずれの部位においても40%前後と,
こちらは国際的に低い水準で推移していることから,「
がん検診受診率50%以上」
を目標に掲げ,その達成に向けて普及啓発活動やイベントの開催等を行うため,
毎年10月を
「
がん検診受診率50%達成に向けた集中キャンペーン月間」
と定め,厚生労働省,都道府県などの主催のもと,各関連団体の協賛により実施
されています。
厚生労働省は
キャンペーンサイトを展開し,がんに関する基礎情報や,市町村別の
がん検診の問合せ先が検索できるほか,「
がん対策推進企業アクション」では,
賛同する企業のがん検診の受診率向上に対する取り組みを紹介しています。
キャンペーンサイトでの情報や,定期健診先が提供する検診のほか,身の回りの
方からの情報などを総合して,自身が受診すべき検診を検討する機会として
みてはいかがでしょうか。長寿国の日本ではありますが,