今月は新薬が薬価収載される月であり,本日その告示がされました。
これまでも何回か紹介してきた「この品名の由来,何?」,今回は担当が異なりますが,
本日告示分についてもお届けしようかと思います。
(各調べられた範囲/主にインタビューフォームから)
ジェミーナ配合錠
残念ながら特にないようです。
ダフクリア錠200mg
difficile(※)をclearする意味を込めて命名した。
※本品目の適応菌種である「クロストリジウム・ディフィシル」の「difficile」
スピラマイシン錠150万単位「サノフィ」
「有効成分」+「剤型」+「含量」+「会社名」より命名した。
後発品のような命名法で,新薬としては珍しい名称ですね。
シグニフォーLAR筋注用キット10mg・同筋注用キット30mg
Signifor:Significant binding to four receptors
LAR:long-acting release の略
イミフィンジ点滴静注120mg・同点滴静注500mg
infinity(無限)とimmunotherapy(免疫療法)の頭文字〔IM〕を含む造語
ガザイバ点滴静注1000mg
GAZYVA:GA101に由来する。
「GA101」は開発中に用いられていた慣用名のようです。
レフィキシア静注用500・同静注用1000・同静注用2000
Refixia :“Recombinant factor IX”に由来する。
今回告示された品目のほとんどが,既に海外でも承認されており,使用されている品目です。
この場合,海外での用いられているブランド名がそのまま国内での承認販売名に用いられる
ケースがほとんどだと思いますが,今回紹介した「ダフクリア錠200mg」はそうではないようです。
国内での名称「ダフクリア(Dafclir)」に対して海外でのブランド名は「Dificid」。
海外での名称も,その適応菌種である「difficile」に由来していそうですが,商標等の権利関係のために
国内では異なる名称となっているのか,と気になるところです。
(と)