今月初旬に主に西日本を襲った「
平成30年7月豪雨」では,洪水や
土砂崩れにより多くの犠牲者を出し,平成最悪の豪雨被害となりました。
被災地の一日も早い復旧・復興をお祈りします。
未曽有の災害となった
東日本大震災の時は医薬品の供給が広範囲にわたり
支障をきたしました。今回の「平成30年7月豪雨」の被災地では,約200件の
薬局で浸水被害等が発生。うち,開局できない薬局がいまだ
23か所ある状況
(7月18日現在)にありますが,近隣の薬局が地域をカバーすることで,
医薬品供給においては大きな支障は出ていないとのことです。
また,被害の大きかった岡山県,広島県では,7月11日から
モバイルファーマシー(災害対策医薬品供給車両)が活動し,
地域の医薬品供給を支えています。
避難所への医薬品提供体制や,交通網が広範囲に分断された中での
安定供給には各地の医薬品卸によるフォローも見逃せない点でしょう。
平成30年7月豪雨による被害状況等について(厚生労働省)
一時は260,000戸を超えていた断水世帯が現在は約55,000戸にまで減り,
徐々に生活関連インフラも整い始めていますが,そんな時期に
猛暑が
追い打ちをかけています。
豪雨が去った7月9日以降は各地で真夏日,猛暑日を記録しており,
被災者の方に加え,ボランティアで現地に入っている方々も
暑さ対策には十分に注意して復旧作業にあたっていただきたい
ところです。
すでに各種マスメディアでも取り上げられていますが,熱中症情報に
ついてこちらでおさらいしましょう。
熱中症ゼロへ(気象庁)
「
あなたの街の患者数予測と熱中症情報」などのコンテンツが充実。
熱中症予防情報サイト(環境省)
「
暑さ指数(WBGT)」についての解説に加え,熱中症の基礎知識も。
この猛暑は,しばらく続きそうですので無理は禁物!
ですね。
(お)