6月後発品が収載され,それらを反映した最新保険薬事典Plus+や
ジェネリック医薬品リスト等,鋭意制作中です。
そんな中,今回はジェネリック医薬品リストについて,
簡単な内容紹介をしたいと思います。
ジェネリック医薬品リストは,
書名の通りジェネリック医薬品(後発品)を中心とし,
先発品,ときに後発品の特徴同士を比較し,薬剤選択の一助としていただけるよう
整理した書籍です。
比較の材料は,
薬剤本来の剤形・製剤特性のほか,承認された適応(効能効果),用法,また,
本書独自にアンケート・記号化した(小包装の)供給体制,オーソライズド
ジェネリック(AG)やバイオ後続品(BS)といった情報があります。
また,各製剤が処方せんに表記される標準的記載のどれにあたるかが一覧できるよう
配置されています。
それぞれ,ご好評をいただいていますが,
意外に?よい,と多く声をいただくのが「割線情報」。
錠剤について,割線がある場合は[割]の記号,外形の特徴として割線のように見える
ものの割線ではない場合(割線模様)と入れています(出典:添付文書)。
(ジェネリック医薬品リスト平成29年8月版より。薬価等古いのでご注意ください)
上記の赤く網がけた部分に記載していますが,
先発品・後発品と同じ剤形・規格の中でも様々ありますね。
「変更の際,元製品と同様に分割できる/できない製品を選ぶのに有用」など,
いただいています。
例示もテオフィリンの徐放錠ですが,徐放剤については,分割・粉砕によるインシデント報告が
継続してあるものの一つです。
リスクを極力抑えるためにも,ぜひ本書等,活用いただければと思います。
(わ)
もうすぐ登場(8月発刊予定:画像は前版です)