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羽生結弦展に行ってきました。

2018年4月26日

日本橋高島屋で開催されていた羽生結弦展に行ってきました。

開店前に1,000人を超す人が並び,
入場までに2~3時間かかったという初日同様,
私が行った日も大変な人出でした。

8階の会場に向かって1階から階段に並び,入場できたのが1時間後
1時間あまり堪能して,出口付近のグッズコーナーを覗こうとしたら,
入場券をもらって再度階段にお並びください,とのこと。
正直,グッズは買わなくてもいいかなーと思っていたのですが,
ここまで来たらどんなものが売られているのか見てみたいというのが人情。
券をもらい,最後尾の4階まで降りて列につきました。

しばらくすると,杖をついたおばあちゃんが,
その入場券を手にゆっくりゆっくり階段を降りてきます。
え,足の不自由なおばあちゃんまで並ばせるの?と思った瞬間,

「あらおばあちゃん,列はずっと下までつながってるのよ。
大変だからここに入れてあげる」

とおばあちゃんの手を取って自分の前に入れてあげたのは,
ついさっきまで私の隣で,お目当てのグッズが売り切れていると知って
大変な剣幕で店員に詰め寄っていた女性でした。
ちょっとコワイ人かなーと思っていましたが,急にいい人に見えました。
あのやさしさ,機転,行動力は見習わなくてはいけません。

おばあちゃんが列に加わったことをきっかけに,
前後左右の知らない人たちとの会話が弾みます。
聞けばおばあちゃんは,この展覧会のために,
近いとは言えないK市の老人ホームから一人で来たと言います。

「今日が人生でいちばん幸せ」

そんなおばあちゃんの言葉に,一緒に並んでいた人たちと
「何言ってるんですか~」と笑いながら,
ふと,以前ある開業医の先生から伺ったお話を思い出しました。
患者さんに誘われて行った氷川きよしのコンサートで,
会場を埋め尽くす高齢女性のパワーを目の当たりにし,

「氷川きよしに保険点数をつけてあげてほしい」

と思ったというお話です。
よく言われることですが,やはり女性にとって
“ときめき”はパワーの源なんですね。
一人になっても「保険点数をつけてあげてほしい」と思える
ひと・モノ・コト・場所をどんどん増やすことが,
楽しい老後を送る秘訣かもしれません。

ちなみにおばあちゃんは,「ちょっと買いすぎたかしらね」と笑いながら,
グッズコーナーのレジに向かっていきました。

楽しい老後には軍資金も必要かもしれません。
(梅)
日本橋高島屋の階段の手すりで発見した巨大アンモナイト。
すごい。
でも誰も見ていない。
数時間後に再訪。平日の夕方でこの状態。
一体何を買えというのでしょう・・・
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