医情研通信 Column & Blog

社員's topics

安全確保に向けて

2018年4月19日

新年度が始まり,歓迎会などでいい感じにお酒が入った人が
夜の駅のホームで千鳥足でふらついていたり,壁にもたれ
かかっていたり,はたまた寝ていたり・・・,といった風景を
見かけます。

そのホームで最近増えたと実感するのが「ホームドア」です。
以前からバリアフリーの一環として,設置され始めていました。
総務省, 文部科学省,厚生労働省,経済産業省,国土交通省の
ホームページでも施策関連の情報が提供されています。

バリアフリー化推進施策関連のホームページ(内閣府サイトより)

設置が進められ契機となったのは2016年8月,東京メトロ銀座線
青山一丁目駅で,視覚障害者の男性がホームから転落した事故が
大きく取り上げられて以降,その数が増えた印象です。

点字ブロックについてはある程度普及していますが,視覚障害者に
とっては,騒音が多く方向感覚がつかめないうえ,場所によっては
非常に狭く移動が困難なところ
もあります。また,ホームドアの
設置により新たな環境に対応できる身体障害者補助犬の育成も
必要になっています。

身体障害者補助犬(厚生労働省サイトより)

ホームページにホームドアの設置状況や今後の設置予定を掲載している
鉄道会社もあり,私の利用する各駅停車しか停まらない最寄り駅を
調べてみましたが,「時期未定」でした。当然ですが利用者の多い
ターミナル駅を優先的に整備する方針があるようです。

東京オリンピック,パラリンピックを2年後に控えていることもあり,
視覚障害者にも安全なインフラとしてホームドアの設置を進めてほしい
ものです。

酔者の方々はホームドアに油断せず電車を利用しましょう。

(お)
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