医情研通信 Column & Blog

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谷川俊太郎展

2018年4月3日

新年度が始まりましたね。
昨日が初出勤だった方も多いのではないでしょうか。
肩に力の入る時期ですが
ここは体調にも気を付けて,
ゆっくり新生活に馴染んでいきたいですね。

さて,すっかり春めいたある日曜日。
3月25日まで東京オペラシティで開催されていた
「谷川俊太郎展」へ行ってきました。

谷川俊太郎さんの作品の中でもわたしが特に好きなのは,
デビュー作となった詩集の表題作「二十億光年の孤独」です。
(作品はこちらで読めます)

谷川さんが同作を書きつけたノートも展示されていました。
直筆の感じや色あせたノートの風合いが10代の頃の谷川さんを思わせ,
自分の言葉ではないのに,どこかで感じたことのあるような
あの詩がここから生まれたのだと感動しました。
詩の創作活動を紹介するにとどまらず
谷川さんの工具やTシャツなどのコレクション。
ある日の朝食や夕食,音楽家とのコラボレーション作品など
趣向を凝らしたさまざまな展示がありました。

このブログでも強調したい部分は
それぞれの筆者が表現することがありますが,
今回の展示でも文字をカラフルにすることで
眼に飛び込んでくるような工夫がされていたように思います。
馴染みのない詩の読み方ですが不快感はなく
新しさを脳が心地よく受け止めました。
「読んでもらう」ためには見せ方がいかに重要で
どうしたら人を引き付けるのか。
そのヒントが詰まっていたように思います。

谷川さんの詩は,世界を初めてみるように新鮮にしてくれて
何だか元気になりました。
こんな生まれたてのような気持ちで年齢を重ねていけたら
谷川さんのように心身ともに健康でいられるかも,と思った休日でした。

(い)
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