もう3月も終わりに近づき,近所の桜の花も満開を迎えています。
ただ,気温の方は,先週(3月21日)は都内でも雪が降ったりと,寒暖差が激しく,
春だからといって厚手の服をしまいこむことに躊躇してしまいますね。
この季節になると,気になってくるのが「
紫外線」です。
最も日射しが強い夏ほどではなくても,3月からどんどん紫外線量が増えるといいますよね。
冬と同じ感覚で油断していたら,うっかり日焼けしてしまう……
そんな危機感にあおられ,毎年この時期,夏の終わりまで使う日焼け止めを購入しています。
しかし,本当に現在の紫外線は,すでに要対策なほどの量なのでしょうか?
気象庁のサイトに,こんなQ&Aがありました。
Q2 紫外線は5月が最も多いと聞いたのですが?
A2 紫外線の季節変化について「紫外線は5月に最も多い」「5月の紫外線は真夏とほぼ同じ」
と言われることがありますが,これはオゾン層での吸収がほとんどない
UV-A領域の紫外線のことと
考えられます(特に6~7月に梅雨時期となる地域に当てはまります)。
一方,気象庁で観測しているUV-B領域の紫外線および紅斑紫外線は,そのほとんどがオゾン層で
吸収されます。上空のオゾン量は,日本付近では春に多く,夏から秋にかけて少なくなる季節変化を
しています(ただし,南西諸島付近では冬季に最も少なくなります)。
このオゾン層の季節変化によって,UV-A領域とUV-B領域の紫外線の季節変化は異なっているのです。
紫外線は波長の長さによって「A波」「B波」「C波」に分けられるのですが,
そのうち地上に届くのは「A波」「B波」の2種類。
5月にかけて特に量が増えるのは,「UV-A=紫外線A波」なのですね。
ロート製薬のサイトによると,UVAとUVBは次のような特徴があるそうです。
“長時間の日光浴で肌が真っ赤に焼けたり、水膨れができたり…。
このように肌が赤くなる日やけ(サンバーン)の主な原因となるのが紫外線B波(UVB)です。
UVBはエネルギーが強く,肌表面の細胞を傷つけたり,炎症を起こすので,
皮膚ガンやシミの原因になります。
ただし,波長が短い分,紫外線A波(UVA)に比べるとオゾン層や上空の雲に阻まれ,
地上に到達する量は全紫外線量の約10%と少量です。
日常生活の中で,例えば日傘を使うなど,極力直射日光に当たらないように心がけること
だけで,ある程度防御することができます。”
“一方、紫外線A波(UVA)は,紫外線B波(UVB)ほど肌に急激な変化を与えません。
紫外線に当たってすぐに肌が黒くなるというような日やけ(サンタン)は引き起こしにくく
なっているので,一見すると紫外線B波(UVB)よりも肌への影響は少ないように見えますが,
近年の研究で,この紫外線A波(UVA)がシミやしわの発生に大きく関わっていることが
わかってきました。
“しかも紫外線A波(UVA)は,オゾン層を通り抜けやすく,常時,紫外線B波(UVB)の
20倍以上も地上に降り注いでいます。
雲や窓ガラスを通り抜けやすいという性質を持っているので,曇りの日も日当たりの良い
家の中でも対策が必要です。”