医情研通信 Column & Blog

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リコリス

2017年8月10日

今日も暑いですねぇ・・・。

8月も中旬に入り,お盆が目前ですが,
弊社は暦通りの通常営業になります。

さて,お盆を過ぎると,次はお彼岸を思い浮かべるのですが,
お彼岸と言えばヒガンバナ,そう曼珠沙華が,ワタクシとっても好きなのです♪
昔は線路沿いや道端などいたるところに咲いていましたが,
最近はあまり見かけなくなって,少し寂しいところです。

希少な白バージョンを見つけた時は,
なんとも言えない嬉しさがこみ上げたものです(*^_^*)
曼珠沙華は,リコリスとも呼ばれます。


リコリスといえば,医療従事者の皆さん,
とくに薬剤師の方は,まずはカンゾウ(甘草)を思い浮かべるかと思います。


カタカナで書くと同じリコリスですが,
アルファベット表記だと,

■ヒガンバナ:ユリ科,lycoris
■カンゾウ:マメ科,liquorice, licorice

となります。ほほぅ。(書きながら初めて知りました 笑)


カンゾウは日本で処方される200種を超える漢方薬のうち,
最も汎用性が高いとされ,安中散,釣藤散,小柴胡湯などを始め,
実にその7割ほどに配合されているそうです。

薬用にするのは太いゴボウのような形態をした根茎の部分で,
主に,煮たり,絞り出した抽出エキスを用います。
また,薬用以外にも菓子や醤油の甘味料,
タバコの風味出しなど様々な目的でも用いられていますね。
(過剰摂取による高血圧症,低カリウム血症等に注意が必要ですが)

そんな大活躍のカンゾウですが,
日本では,厚生労働省が定める有効成分の基準量を満たすカンゾウの量産が難しく,
中国やオーストラリアからの輸入に頼っているそう。
しかし,先日,武田薬品工業が国内での量産化に成功したとのことで,
近い将来,純国産が大半を占めるのかもしれませんね。


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