医情研通信 Column & Blog

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外来種

2017年7月25日

滋賀県近江八幡市の観光名所・八幡堀。安土桃山時代に
八幡山城を築城した際,市街地と琵琶湖を連結するために
造られた人工の水路です。こちらで2002年から毎年「海の日」に
行われている,ブルーギルなどの外来魚を駆除のための
さかな釣り大会」がこのほど開かれました。
大会のネーミングがシンプルでいいですね。

今年は市内を中心に47組120人の親子らが参加し,2時間半で
計1,076匹のブルーギルを釣り上げたとのこと。この短時間で
1組あたり約23匹を釣り上げたことになりますから,
なかなかの入れ食い状態だったことが想像できます。

外来種は,他にオオクチバス(通称:ブラックバス)や
ミシシッピアカミミガメ(通称:ミドリガメ)などが
以前から,その繁殖力などもあり日本の在来種に与える
影響が懸念され,駆除の対象となっています。

そして最近の外来種としては,“ヒアリ”でしょう。
兵庫県尼崎市で発見されたのをはじめに,全国各地の
港湾施設,コンテナヤードなどから報告が続いています。
すでにメディアでもかなり取り上げられているので,
対処法については,既に周知が進んでいるかと思いますが,
ヒアリ対策関係閣僚会議」(7月20日)が関係省庁により
開催され,情報が公開,提供されています。

注意喚起は,各省庁からも出されており,厚生労働省からは,
以下の事務連絡が出されています。
「ヒアリに刺された場合の留意事項について」(平成29年6月23日)
「ヒアリに関する対応について」(平成29年7月19日)

環境省でも「ヒアリに関する諸情報について」が出されています。

ヒアリについて簡潔にまとめられている資料としてはこちらでしょうか。
ヒアリの特徴・生態・駆除方法・刺されたときの対処方法等の参考
ストップ・ザ・ヒアリ

ヒアリが定着してしまうと根絶が難しいということで,
いずれの発見報告も駆除についての報告までまとめてあり,
そこが気になるところ。トラック輸送が中心の日本の
物流事情を考えると,港湾で個別に積み込んだ荷物から
一気に遠方へ移動する可能性も十分あり得ます。

刺されたら冷静な対応」が原則ですが,その前に私は絶対に
刺されたくないので,発生場所や駆除状況については,しばらく
情報収取していきたいと思います。

(お)
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