スーパー等に,菜の花 が並ぶ季節になりました。
菜の花の,あの独特の苦味がたまりませ~ん。
大根,ゴーヤ,飲物だったらコーヒー,ビールなどなど,
幼い頃は不得手だったその苦味が,いつの間にか好物になっています。
基本5味といわれる「甘味」「塩味」「酸味」「苦味」「うま味」のうち,
ヒトにとって,甘味・塩味・うま味は本能的に好まれる味で,
酸味・苦味は不快な味と感じられ,本能的に避ける傾向にあるそう。
苦味に関しては,成長過程で嗜好が獲得され,また習慣性を伴うものが多く見られることが,
実験でも証明されているようです。
なるほど。大人になって苦いものを好むのは納得です。
また,気分を変えたい時やストレスから開放されたい時に,
コーヒー,お茶,チョコレートなど苦味のある食べ物が欲しくなりますが,
カフェインや,カカオ豆に含まれるテオブロミンは,
緊張を緩和させたり,神経を興奮させ眠気を防止したり,
気分転換や思考力回復に効果があったり・・・
無意識に身体が,苦味物質がもつ生理的作用を望んでいるのでしょう。
これも成長する過程で,繰り返し摂取する経験から,
身についたものなのかもしれませんね。
苦味はまさしく
「大人の味」 ですね。
(は)