すでに報道等でも取り上げられていますが,9/14,麻薬,麻薬原料植物,
向精神薬及び麻薬向精神薬原料を指定する政令の一部を改正する政令及び
麻薬及び向精神薬取締法施行規則の一部を改正する省令が公布され,新た
に3成分が向精神薬に指定されることになりました(第三種向精神薬)。
3成分は「ゾピクロン」「エチゾラム」「フェナゼパム」で,このうち
フェナゼパムは日本では該当医薬品がありませんが,昨今のネット販売の
状況等もあるのでしょうか,国際条約上の規制も踏まえた対応のようです。
施行は10月14日からで,その日以降,医師から処方された本人が携帯して
入国する場合を除いて,一般の個人が輸入することが禁止され,また,
本人が携帯せず,他の人に持ち込んでもらったり,国際郵便などで海外から
取り寄せたりすることができなくなります。
(違反した場合,最高で7年以下の懲役又は200万円以下の罰金)
薬価収載されている成分は「ゾピクロン」(代表薬:アモバン)
「エチゾラム」(同:デパス)で,医療者としては向精神薬の処方日数の上限が
何日になるかが気になるところですが,療担規則及び薬担規則並びに療担基準に
基づき厚生労働大臣が定める掲示事項等が改正され,告示・通知されることに
なると思われます。
公布から日数が経ち,インターネットの薬販売サイトでは取扱い中止を
掲載するところが増えているようです。濫用防止に効果が発揮されることを
期待したいですね。
【9/29追記】
昨日の中医協により,ゾピクロン・エチゾラムとも
処方日数の上限を30日とすることが了承されました。
(わ)