7月に入り,いよいよ暑い季節になってきました。
各地で
猛暑を記録し,命にかかわる事故も増えているようです。
できるだけ水分補給と温度管理に気をつけたいものです。
さて,既に先月となってしまいましたが,
6月は後発品の収載がありました(告示
271品目)。
これまでにもご紹介してきましたが,
現在,多くの後発品の販売名は
一般名+剤形+規格数+屋号
との設定が多く,今回も新しい屋号が登場していますので
いくつかご紹介しましょう。
■6月収載で新登場した屋号
「KM」
キョーリングループのキョーリンリメディオ社が承認を取得する,
“キプレス(杏林製薬)のAG”(モンテルカスト錠)にこの屋号がつきました。
このアルファベット,Kはキョーリンですが,ではMは?
実はMSD社のMだそうで(インタビューフォームから),なるほど,
キプレスと共同開発のシングレアはMSDでしたね。
「アスペン」
今回の収載から初参入のアスペン。南アフリカ発の日本法人です。
グラクソスミスクライン社のAG等を取扱い(「アスペン」屋号はパロキセチン錠,
バラシクロビル顆粒・錠),参入企業の多い品目でシェア獲得を狙います。
「廣貫堂」
江戸時代から続く富山の老舗で,売薬のみならず,今回,こちらも医療用医薬品
初参入です(品目はフルスルチアミン塩酸塩顆粒10%)。
HPによれば,皇室関係の工場見学も行われるとのことで,“由緒正しき”後発品,
といったところでしょうか。
「日東」
「ニットー」でお馴染みの日東メディックですが,漢字表記の屋号は初めてです
(FAD点眼液)。先に挙げたとおり,販売名が定型になっていく中,
少しでも覚えやすい,取扱いがわかる要素として,各社屋号も試行錯誤しているようです。
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現在,6月収載品を収録し,先発・後発関係の整理や最新情報を盛り込んだ
「ジェネリック医薬品リスト平成28年8月版」を鋭意制作中です(リンクは平成27年8月版)。
付録に屋号一覧もありますので,ぜひ参考にしていただければと思います。
(わ)