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今回は「解熱・鎮痛剤」です。
ここは皆さん自身が服用することも多いでしょうし、ビッグネームもあり、覚えやすいかも
しれません。すでに後発医薬品があったりしますが、ここではブランド名を取り上げます。
解熱・鎮痛剤を大きく分けると、2つのグループに分かれます。
そのひとつが「非ステロイド性抗炎症薬」。NSAIDs(エヌセイズ)と呼ばれる一群。
まずは「ロキソニン」。有名ですね。「痛くなったらロキソニン」。
頓用で使用している方、多いのではないでしょうか?第一三共の代表薬のひとつです。
体の中で代謝されることで効果を発揮するいわゆるプロドラッグ。
錠や細粒だけでなく、現在ではパップ剤などの外用薬も登場しています。
続いて「ボルタレン」(ノバルティス)。
一般的に言われるのは「早く効くのはロキソニン」、「強く効くのはボルタレン」。
痛みを抑えるメカニズムや、副作用として胃を荒らしやすいことなどはロキソニンと同じです。
ボルタレンの方が胃腸障害などの副作用出現率が高いため、今のところボルタレンの内用薬は
市販されていません。
次は「ブルフェン」(科研製薬)。しかしこちらは成分名の「イブプロフェン」の方が
なじみがあるかもしれません。
消炎鎮痛効果が高く、比較的副作用も少ないため、1985年、早々にスイッチOTC薬と
なりました。なお、ロキソニンがOTCになるのはそれから26年後です。
さらに、♪頭痛にバファリン~ のCMでおなじみの(古いですか?💧)「バファリン」は
現在、解熱鎮痛薬はOTC薬として、医療用では抗血小板剤として使用されています(アスピリン
の含有量の違いにより)。
ただし、残念ながらこれらは、インフルエンザ、新型コロナ感染症時には、使用に対する
安全性が明確になっていないため推奨されていません(ワクチン接種後の痛みに対しての
服用は許可)。注意しましょう。
一方、NSAIDsではない解熱鎮痛剤の代表が「カロナール」(あゆみ製薬)。
この「カロナール」は、NSAIDsと比べ一般的に鎮痛作用はやさしめですが、
インフルエンザや新型コロナ感染症時にも比較的安全に使用でき、子どもや妊婦にも使える
のが特徴です。
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「やはり仕事だと思うと、どうしても覚えられない・・・と思っていたけど、なんだ今
日は。全部知ってるよ、おい。うれしいねえ、楽しいねえ。っていうか、逆に物足りな
いぞ! 次回は別ジャンルの難しいカタカナでよろしく! じゃんじゃん覚えちゃうぜ!」
という皆さん。それはそれは。何よりです。こういう日もあっていいですよね。