医情研通信 Column & Blog

社員's topics

エクオール検査

2025年4月15日

先日,「エクオール検査」というものを試してみました。
これは簡単にいうと,大豆食品を摂取することでエクオールが作れる体質かどうかを
調べる検査です。

エクオールとは,大豆イソフラボン(以下イソフラボン)の一種であるダイゼインが
腸内細菌によって代謝されてできる成分で,
エストロゲン(女性ホルモン)に似た働きをするといわれています。
ご存じのとおりエストロゲンは,女性にとって骨や血管,肌の健康を保つのに欠かせないホルモンです。
しかし加齢とともに分泌が減り,更年期以降はほぼゼロになってしまうそう。
年配の女性に骨粗鬆症の問題が増えるのも,その影響だといわれています。

その後の人生も長いのに勝手に減っていかないでくれよ~
という気持ちにもなりますが,仕方がない…😂
そこで注目されているのがエクオールです。エストロゲン様の働きにより
更年期以降の不調(ホットフラッシュや骨密度の低下など)をやわらげることが期待されています。

ただ,女性ホルモンのためにとせっかく大豆食品を食べても,
体質によってはイソフラボンからエクオールを産生できる人とできない人がいるそうで,
なんと日本人の2人に1人はエクオールを作れる腸内細菌を持っていないため
食品からの恩恵が受けにくいといわれています(欧米の人はもっと持っていないらしい)。
私も自分がどちらなのか知りたくなって検査を受けてみたわけですが,
結果は意外(?)にもエクオールを作れていたとのことでした(産生菌,いたみたいです)。
ということで妙にやる気になり,最近はせっせと納豆や豆腐の摂取に励んでいます。

ちなみにエクオール検査は尿検査で,専用のキットを使って自宅で簡単に行うことができますよ。

エクオール検査ソイチェック

もしエクオールを作れない体質だったとしても,大豆製品にはたんぱく質や食物繊維など
その他の栄養素があるので積極的に摂ったほうがいいとのこと。
またエクオールはサプリメントで直接摂ることができるそうです。

自分の体質を知るというのも,健康習慣のヒントになって面白いなーと思った一件でした。

(あ)
コラム&ブログ Column 資料室 Archive 制作書籍 Books

Page Top