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猫の混合ワクチン

2024年9月17日

室内飼いの猫にもワクチン接種は必要で,その目的は感染症の予防。
飼い主が外からウイルスや細菌を持ち帰ってしまうこともあるので,定期的なワクチン接種は必要不可欠。

混合ワクチンには種類があり,3種混合ワクチンを「コアワクチン」
4~7種混合ワクチンを「ノンコアワクチン」といいます。

コアワクチンは致死率が高く,伝染性が高い下記の病気を予防する効果があります。

・猫ウイルス性鼻気管炎
・猫カリシウイルス感染症
・猫汎白血球減少症(猫パルボウイルス感染症)


ノンコアワクチンは種類により,コアワクチンの病気の他に下記の病気を予防する効果があり,
月齢や住んでいる地域や飼育環境によってはノンコアの接種が良い場合もあるようです。

・猫白血病ウイルスによる持続性ウイルス血症
・クラミジア・フェリス感染症


一般的な成猫の場合,ワクチンは毎年接種しましょうとよく聞きますが
コアワクチンは,WSAVA(世界小動物獣医協会)のガイドラインで3年ごとの接種が推奨されています。
ただ,多頭飼いや新しい猫を迎える予定,ペットホテルに預けるなどがある場合は
毎年接種がいいようです。

ワクチン接種後は,アナフィラキシーショックなどの副反応にも要注意。
病院で怖くて痛い思いをさせた分,ごほうびをあげて優しく見守ってあげたいものです。

(り)
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