先日,神社にお守りを返納してきました。
天気は良く穏やかで,受験を終えお礼参りに訪れた学生らしき姿も見られました。
ほど良いくらいの混み具合でしたが,本殿,授与所とともに,
特に人が多かった場所は満開の河津桜の下でした。
やはり日本人は桜が好きなようです。
さて,これまであまり意識していませんでしたが,
桜は目を楽しませてくれるだけでなく,
その香りも私たちに
さまざまな効果を与えてくれています。
桜の香りと言ってもあまり嗅いだ記憶はなく,すぐには思い出せないのですが,
香りのもとは
「クマリン」というちょっとかわいい名前の物質で,
鎮静作用や
リラックス効果など,精神を安定させる効果があるそうです。
日本人だから桜を見ると心がほっこりしたり,気持ちが落ち着くわけではなく,
そこにはちゃんとした要因がありました。
また
クマリンには
抗酸化作用もあるので老化から守る働きもあります。
桜には花にも葉にも
クマリンが含まれていますが,特に葉に多く含まれているので,
桜餅を食べる際には,葉も食べることをお勧めします。
一方で
クマリンには肝毒性があるので過剰な摂取は肝機能に影響を与えるおそれがあり,
また抗血液凝固作用もあるので抗血栓薬を服用している方は注意が必要です。
この春,東京都では都立公園でのお花見の宴会自粛を求めないそうです。
昨日から屋内でのマスク着用が個人の判断に委ねられたこともあって,
開放感一杯の春となりますが,飲酒とマスク着用はマナーを守って,
桜を楽しみたいものです。
https://www.jwa.or.jp/news/2023/03/19324/(2023年桜開花予想)。
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