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自宅での突然死、そのあとで…

2023年1月24日

先日,親戚が自宅で亡くなりました。
実家を訪ねた近所に住む娘が,布団の中で亡くなっている父親を発見したのです。

病気療養中の身ではありましたが,
前日の午後には娘夫婦が持って行ったケーキを
美味しいと言って食べていたというので,思いがけない死でした。
同居の母親は認知症が進んでおり,
ただ寝ているのだと思っていたとのことでした。

さて,自宅で突然亡くなった場合,
呼ばなければいけないのは救急車ではなく警察
です。
葬儀・火葬には「死亡診断書」が必要であり,
定期的に訪問診療を受けている場合は訪問医に,
訪問診療を受けていなくても定期的に受診しているかかりつけ医がいれば
その医師に書いてもらえるはずですが
(明らかに死因が病気ではない場合は別),
いずれのケースにも該当しない場合は警察の「検視」を受け,
「死亡診断書」の代わりとなる「死体検案書」を作ってもらわなければなりません。
亡くなった親戚にはかかりつけ医がいたものの,
日曜日だったために連絡がつかず警察に連絡をしたとのことでした。

警察からは刑事ドラマのように「現場写真」を撮られ,
あれやこれやと質問をされ,年金手帳や預金通帳の提示も求められて
遺族は「犯人扱いされた気分」だったようです。
さらに死因を調べるために遺体は医師による「検案」を受けることになりました。

驚いたのはその後の展開でした。
指定された時間に葬儀社の方と遺体を迎えに行ったところ,
「死体検案書作成料」として
35,000円をその場で支払うように言われた
というのです。
死亡診断書はせいぜい数千円~1万円ですからかなりの高額です。
しかも「お釣りのないように」と言われて,
慌てて近くのコンビニに走って用意したとのことでした。

費用について調べてみたところ,東京23区はすべて公費負担ですが
その他の自治体では遺族の負担が一般的で,
金額は約3万~10万円と自治体によってかなり開きがあるようです。
  ↓
警察署でご遺体を引き取るまでの段取りとは?検視の流れや費用も紹介します

私はその場にいたわけではありませんし
警察としては当たり前の仕事をしただけなのでしょうが,
もう少し,身近な人を突然に亡くした人に配慮があっても,と思ったことでした。

(梅)
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