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新規片頭痛治療剤が発売

2022年6月23日

今週初めに沖縄の梅雨明けが発表されましたが,
関東地方の梅雨明け予想は7月中旬,もう少し辛抱が必要のようです。
ムシムシ,ジメジメした日が続いています。

この時季は,熱中症や食中毒に注意が必要と耳にすることが多いですが,
注意していても手ごわいのが“頭痛”という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
その主な原因となるのが,気温・湿度・気圧の変化です。
もちろん,梅雨の時季に限ったことではなく,台風やゲリラ豪雨などの気圧の変化でも
頭痛を引き起こすことはありますが,この時季に頭痛が起こることが多い気がします。
一般的に,片頭痛は悪心や嘔吐,光や音,においの過敏症状を伴うことがあるので,
日常生活で支障を抱えることが少なくありません。

私の場合,片頭痛が起こると集中することがままならず,作業効率が落ちてしまい,
日常生活に支障を来すことが多いので鎮痛薬を常備しています。

さて,普段から頭痛に悩まされている方には朗報かもしれません。
今月8日,日本イーライリリー(株)と第一三共(株)から
医療用医薬品の片頭痛治療剤レイボー錠(一般名=ラスミジタンコハク酸塩錠)が発売されました。
この薬,これまでの急性期片頭痛治療剤とは薬理作用が違うようで,
セロトニン1F受容体という物質に結合することで,
片頭痛発作を引き起こす物質の放出を抑える作用があるそうです。
注意すべき点として,服用後にはめまいや傾眠の症状が現れることがあるので,
自動車の運転などはNGです
〔日本イーライリリー(株)ホームページより(https://www.reyvow-patient.jp/)〕。

周りに頭痛持ちの人がいたり,鎮痛薬のコマーシャルがよく流れているので,
“たかが頭痛で病院に行くのはちょっと気が引ける”という方もいるかもしれません。
しかし,頭痛が続くとき,強い痛みが頻繁に起こるときには漫然と市販薬に頼るだけでなく,
一歩踏み出して,受診することを検討してみてもいいのではないでしょうか。

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