いやはや大変な状況になってしまいました。
先の見えない不安な毎日,私の場合は毎晩ニュース番組で,
感染者数を示す日本地図の岩手・鳥取・島根の三県だけが
ぽっかりと白いままになっているのを確認するのが日々のささやかな楽しみでした。
三県のうち,
最後に残るのは岩手だよ,
と予言していたのは岩手県出身の友人です。
友人によれば,
「岩手は普段から全面封鎖しているようなもの」
「岩手県民は寒さのなか,口を開けずにしゃべる術を身につけている。
飛沫感染などあろうはずがない」
とのことで,真偽のほどはさておき,
友人の予言が的中したところをみると
まんざらただの自虐ネタではないのかもしれません。
ところで,
人の少なさでいえば鳥取県も負けていません。
今年の3月時点で約55万人,
全都道府県で最も人口が少ない県なのです。
(ちなみに東京・世田谷区の人口は同時点で約92万人,
その面積は鳥取が約3500 km²に対し世田谷は約58km²!)
ここ数年の間に仕事で,プライベートで,たびたび鳥取を訪ねましたが,
何度行ってもその人の少なさには驚かされました。
あまりに人がいなくて怖いくらいなのですが,
本当に恐れなければいけなかったのは東京の過密ぶりなのだと,
今さらながら思う今日この頃です。
さて,
鳥取はここ数年,家族で行きたい旅行先として人気が急上昇しており,
他府県からの移住者も増えているとのこと。
人が少なくて怖いなどと言っていた私も,
通ううちにその魅力にハマり,
今ではすっかり鳥取ファンです。
「
蟹取県」との異名を持つだけあって
カニの水揚げ量は日本一,
冬の松葉ガニはもちろんのこと,夏の白イカ,岩牡蠣,秋は梨,春は苺と
美味しいものがたくさんあります。
すべての市町村から天の川が見える「
星取県」でもあります。
鳥取市内に限っていえば,有名な砂丘の他にも温泉,川(桜の名所),山,城跡,
日本海,と観光スポットがコンパクトに収まっていて,
1日でも十分楽しめます。
ここ数年は,移住された方が
天然酵母のパンとクラフトビールのお店や
湖畔の素敵なカフェを始めたりしていて
(どちらもおいしい!),
訪ねる楽しみも増えました。
そして何より,たまーに遭遇する鳥取の方は結構お話好きな方が多く,
そんな地元の方とのちょっとしたやりとりが,
鳥取をまた行きたいなあと思う場所にしてくれているように思います。
というわけで皆さんもぜひ,
いつか鳥取に行ってみてくださいね。
もちろん,今の状況が終息してからですよ!!
(梅)