最近は,新型コロナウイルスの話題で持ちきりです。
新たな感染者の発表はもとより,
小・中学校,高等学校,特別支援学校の臨時休校による子どもたちの居場所の確保,
また ‘ウワサ’ や ‘デマ’ により,いくつかの商品が品薄状態になるなど,
新型コロナウイルスに関する話題に拍車がかかっている印象を受けます。
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため,多くの行事やイベントが中止・延期となっており,
特に人生の節目ともなる,卒園・卒業式や入学式も中止や簡略化されるところが多いようです。
本人をはじめ,ご家族の方々も残念に思っていることと思います。
話は変わりますが,弊社発行の月刊誌『新薬と臨牀』内でも1つの節目を迎えました。
2016年1月からスタートした連載ページ“指定難病最前線”が
先月発行号で通算100回目の掲載となり,
3月10日発行の69巻3号では101回目を迎えます。
連載スタートから1回も休載することなく続けてこられたのは,
ひとえにそれぞれの難病に造詣が深く,
また研究に従事されておられる先生方のお力添えによるものです。
この場を借り,あらためまして御礼申し上げます。
現在,厚生労働省より難病に指定されている疾患は333あります。
直近では,昨年7月に「膠様滴状角膜ジストロフィー」と
「ハッチンソン・ギルフォード症候群」が指定難病に追加されました。
指定難病は,患者数が少ないことから疾患に関する情報は少なく,
治療法が未確立のものが多いことから,
難病を発症した患者さんや,そのご家族は不安や負担が大きいことと思います。
“指定難病最前線”を通して,これらの難病がより多くの医療関係者に周知され,
新たな発見や,治療法の確立の一助になれば幸いです。
ちなみに3月10日発行号の“指定難病最前線”では,
聖マリアンナ医科大学の鈴木 登先生に国内の患者数が約400~500人と推定されている
「再発性多発軟骨炎」についてご執筆いただいています。
ご興味のある方はぜひご一読ください。
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