先日,口唇に,人生初のヘルペスを発症しました。
まさかヘルペスだとは思わず,自己判断で家にあった市販の口内炎用の薬で
なんとかしようとしたのが大失敗。
どんどん悪化していき,結局近所の口腔外科で診てもらったところヘルペスとの
診断が下り,口内炎用の薬なんて逆効果ですよ!と苦笑いされました。
いわゆる普通の口内炎用の薬に含まれるトリアムシノロンアセトニド等は,
炎症を抑える効果は期待できますが,ウイルス性の口内炎では悪化する恐れがあり,
注意が必要です。自己判断で使用するのは危険です(ほぼ自分への戒めです)。
あまりの痛みに,数日間ほとんど食べられなかったのは本当に辛かったのですが,
痛みが治まってきたと思ったら,今度は味覚障害に。がーーん(T_T)
塩味・甘味が,鈍くしかわかりません。
例えるなら,飛行機に乗って耳がおかしくなり音が遠くに聴こえるような,
そのような感覚です。
味覚障害には,
まったく味を感じない(=味覚消失),何を食べても味が弱く薄く感じる(=味覚減退),
甘味などの特定の味がわからない(=解離性味覚障害),何も食べていないのに苦みや
渋みがする(=自発性異常味覚),嫌な味として感じる(=悪味),本来の味と違う味に
感じる(=異味)などの様々な症状があります。
主な原因としては,偏った食生活による亜鉛不足,嗅覚障害による味覚の低下,
表面の粘膜の異常,薬の副作用やがんの治療,味を感じる神経の障害など。
ヘルペスウイルスによる神経炎が原因となる味覚障害も報告されているよう
です。
私の場合は,唇だけでなく舌にもかなりの数の水疱ができてましたので,
舌がダメージを受け,味蕾(みらい)に影響しているのではないかと思っています。
味蕾とは舌の表面にある微小な感覚器官で,
食物が味蕾と接触し,そこで受けた刺激が味覚神経を通って大脳に伝わり,
味を感じることができます。
味蕾の中の味細胞の寿命は約10.5日で,次々と新しい細胞に入れ替わるそう。
ということは,味覚障害が治るにはまだかかるということか。
早く美味しく物を食べたい・・・。
(は)